現在、日本の衣料消費量は世界有数となっており、季節や流行の変化の中で消費と廃棄が繰り返されています。そうした廃棄される衣料の大半は古着としてリユースできるものが大半で、発展途上国を中心とした多くの国の人々から求められているのです。
さらに綿素材の肌着類は「ウエス(=機械メンテナンス用雑巾)」として産業界から求められています。古着としてリユース出来ないダメージの激しいものも「フェルト原料」として自動車の内張り材や住宅の防音材、断熱材として活用されています。
このように需要が拡大しているにもかかわらず、日本における廃棄された衣料のリサイクル率(回収・資源化率)は、繊維総排出量の約13%しかありません。ガラスビンや古紙などと比べても、これからもっとリサイクル率を上げていきたい状況なのです。
データ提供 : スチール缶リサイクル協会
繊維リサイクルは、他の生活用品に比べると発展途上な分、今後の発展が期待されている分野だと言えます。
現在、まだ使い道のある多くの繊維製品がそのまま燃やされてしまっているのは、とても「もったいない」状況ですよね。
現在、まだ使い道のある多くの繊維製品がそのまま燃やされてしまっているのは、とても「もったいない」状況ですよね。
ところで、私たちの住む日本では古くから繊維を再利用する文化がありました。次ページでは、
日本の繊維リサイクルの歴史を少し振り返ってみましょう。
日本の繊維リサイクルの歴史を少し振り返ってみましょう。